氷室まんじゅうの伝統と特徴
2024/06/21
氷室まんじゅうは現代でも親しまれている和菓子の一つですが、その由来についてはあまり知られていません。
しかし、氷室まんじゅうには歴史があり、その秘密を探れば日本の文化を知ることができるかもしれません。
今回は氷室まんじゅうの由来に迫りながら、その歴史や特徴について掘り下げていきたいと思います。
目次
氷室の意味と歴史的背景
「氷室」とは、古代日本で氷を保存するために作られた施設のことを指します。
冬に採取した氷を氷室に貯蔵し、夏まで保存して使用することが行われていました。
この氷は主に貴族や皇族に供され、夏の涼を楽しむために使われました。
氷室まんじゅうの誕生
氷室まんじゅうは、金沢市を中心に毎年7月1日に行われる「氷室の日」に食べられる和菓子です。
この日は古代からの氷室の伝統を記念して祝われており、氷室から取り出した氷を献上する儀式が行われます。
氷室まんじゅうは、この氷室の日に氷の涼しさを感じるために作られました。
白いおまんじゅうは氷のように見立てられ、その中にはこしあんが入っています。
これにより、暑い夏の日にひんやりとした氷の涼しさを感じることができます。
氷室まんじゅうは、江戸時代から続く氷室の伝統を継承しています。
金沢市では、氷室の日に氷室まんじゅうを食べる習慣が根付いており、多くの家庭でこの伝統的な和菓子が楽しまれています。
氷室まんじゅうの魅力
氷室まんじゅうは、シンプルでありながらもその味わい深さが特徴です。
柔らかい生地と滑らかなあんこの組み合わせは、口に入れた瞬間に広がる優しい甘さと食感が魅力です。
また、冷やして食べることでさらに涼しさを感じることができます。
氷室まんじゅうは、季節を感じることができる和菓子です。
夏の暑さを和らげるための氷室まんじゅうは、四季の変化を楽しむ日本文化の一部として親しまれています。
この季節感が、他の和菓子とは一線を画する魅力となっています。
中嶋冨貴堂の氷室まんじゅう
中嶋冨貴堂には3種類の氷室まんじゅうがあります。
・氷室まんじゅう
「白・赤・緑」の3色ですべてこしあんを使用しております。
諸説ありますが、白は「清浄」、赤は「魔除け」、緑は「健康」の意味が込められているそうです。
・麦氷室まんじゅう
こちらも「白・赤・緑」の3色ですが、色によってあんの種類が異なります。
白「こしあん」、赤「つぶあん」、緑「白あん」を使用しています。
酒粕は使用されておらず、お子さんやお酒が苦手な方にも食べやすい仕上がりとなっております。
・地酒氷室まんじゅう
名前の通り、地酒を使用した氷室まんじゅうです。
石川県白山市に酒蔵を構える、株式会社車多酒造様の天狗舞の酒粕を使用しております。
お酒の風味が効いた濃厚な味わいに仕上げているため、お酒好きな方にも楽しんでいただけること間違いなしです。
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中嶋冨貴堂
石川県金沢市寺中町イ92
電話番号 :
076-267-1844
FAX番号 :
076-267-4911
伝統的な和菓子を国産で製造
芸術的な和菓子が自慢の金沢市
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